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あなたは、漢方と言うと「漢方薬」のことと思ってはいませんか?
漢方養生法とは?
  東洋医学では、中国の伝承医学「中医学」が日本に伝えられた後、日本で独自に発達したものを「漢方医学」と呼んでいます。漢方とは、漢方薬だけを意味するだけではないのです。
 
「養生」とは、病気にならないための食事、運動、休息、睡眠の方法で、先人の知恵と経験に基づく生活法、健康法のことをいいます。
 つまり、「漢方養生」とは「漢方医学」をベースにしながら、「昔の人の知恵と経験が存分に活かされた、日本型の健康法」というわけです。
 
いますぐはじめる生活養生法 ここでは「心養生法」「食養生法」「動養生法」「休養生法」をもとに日々の暮らしの中で手軽に取り入れられる生活のオススメの実践方法をご紹介します
食養正法
 食事は私たちの生命維持にとって欠かすことのできない最も基本的な営みです。私たちの身体は毎日の食生活の結果ですから「毎日の食生活=今の身体の状態」ということが出来ます。
まさに健康にとって望ましい食生活が健康な身体を作るのです。そのための方法が食養生法です。
食養生法は次の十項目から成り立っています。
•気候風土に合った土地でとれる食材を食べる
•食事の量は腹七分目
•季節に合った「旬」のものを食べる
•一口ごとに十分に十分にかむ
•水分をあまり摂り過ぎない
•穀物、自然発酵食、豆類、野菜等を多く摂る
•楽しい雰囲気で食卓を囲む   
•加工食品や食品添加物をできるだけ避ける
•食べ物に対して、感謝の気持ちを大切にする
•食材をまるごと全体食べる
心養生法【常にプラスの考え方や言葉使いを意識する事】
 私たちの心の状態を安定させるために必要ものです。その代表的な方法として「プラス思考」があります。
世の中にはさまざまな性格の人がいるものですが、物事を悪いほうに考えがちな人、心配性な人など、何かとマイナス方向に考えるタイプの人が意外に多いものです。
マイナス思考を改めて、常にプラスの発想をしていくためには、ごく当たり前のようですが、常にプラスの考え方や言葉遣いを「意識する」ことです。
ふだんからマイナス方向に考えやすい人は、まず自分からそのくせに気づき、自分から物事を良い方向にとらえるような考え方へと「意識的」に切り替えていく必要があります。
本来ならば、物事というのは良くとらえようと悪くとらえようと、それ自体は変わらないのです。
しかし、自分から意識的にプラス思考に切り替えていくことで、見え方や考え方が変化し、それが習慣となってきます。
そして普段の心持ちや考え方のくせを意識的に変えていくことで、次第に心の安定した状態を保てるようになってきます。
動養生法
 「心・身体・運動・休養」の4要素のうちの「運動」に関する養生法です。
私たちの身体には「自律神経」と呼ばれる神経系が働いています。
これは私たちの意志とは関係なく。自動的に作用している神経系で、二種の神経系に分けられます。
一つ目は日中身体を活発に動かす際に働く「交感神経」のことで、二つ目は、夜にかけて身体を休める時に働くリラックス型の「副交感神経」のことです。
動養生法は、養動法・スワイソウ・活性呼吸法・耳マッサージ・足の裏健康法の五つがあります。
 ★養 動 法
   自律神経のバランスを整えるためのエクササイズです。背筋や腰の筋肉をほぐしながら緊張を緩め、血行を良くします。
 ★スワイソウ
   中国武術を元にした腕振りエクササイズです。
 ★活性呼吸法
   腹式呼吸によるエクササイズです。ゆったりとした深い呼吸が自立神経の働きを調整し沈静させ、その日の活力を充分に得られます。肩こりや不眠を解消する効果もあります。
 ★耳マッサージ
   耳には全身の各部に対応するツボがたくさん集まっています。また、末梢神経が集まる部分でもあるので、耳マッサージをすることで全身の血行が良くなります。
   簡単なマッサージ法なので寝たきりや療養中の人にもお勧めします。
 ★足の裏健康法
   足は第2の心臓ともよばれ老化も足から始まると言われています。足の裏にも全身を反映するたくさんのツボが集まっています。一般的に知られている足裏のツボ刺激の方法が青竹踏みです。
休養生法
 休養生法は、心と身体を沈静させる、つまりリラックスさせるための養生法で、主に「入浴法」と「沈静呼吸法」の二種類の方法があります。
入浴には清潔を保つ目的以外にも様々な効果があります。
(入浴法)
1.身体を温める効果 お湯に入って身体が温められてくると全身の筋肉がゆったりとします。同時に心の緊張もほぐれ、心身ともにリラックスできます。
2.血液の循環が活性化することです。お湯の圧力によって血液循環が促されると、次第に身体が温まり、新陳代謝が活発になります。その結果、疲労やストレスによって蓄積した「乳酸」と呼ばれる疲労物質の排泄が促され、細胞の隅々までリフレッシュします。
(沈静呼吸法)
 ゆっくりと大きく息を吐いて、鼻からゆっくりと息を吸い込み、フッと息を止める簡単な呼吸法です。これを数回続ける事で、次第に心と身体がリラックスできます。

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