貴妃座浴 温熱療法  ヒートショックプロテイン

東京南青山よもぎ蒸しスタイル  ローズ蒸し貴妃座浴市川由見子です。

 

貴妃座浴のローズ蒸しは、ヒートショックプロテインによる免疫力自然治癒力アップを目標ににています。

 

 

1.ヒートショックプロテインとは?

ヒートショックプロテイン(HSP)とは、傷ついた細胞を修復するタンパク質のこと。免疫力を高めて病気を未然に防いだり、コラーゲンの減少を抑制したり、代謝を活発にして脂肪を燃やしたりと様々な効果があり、美容はもちろん医療の分野でも注目されています。そもそも、人間の身体のあらゆる組織や細胞がタンパク質で構成されています。しかし、タンパク質は傷つきやすい性質であり、過度なストレスを受けると正常な働きができなくなってしまうのです。一方で、タンパク質が傷つくと、それを修復するタンパク質が生まれます。それが、HSP。自己回復力を高めるこのタンパク質が増えれば、美容にも健康にも好ましい効果が見込めるというワケです。

HSPの効果その(1)病気の予防

HSPは免疫細胞の一種であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させる働きがあります。NK細胞はがん細胞や病原菌を発見し退治する細胞ですから、体内にウイルスが侵入しても病気が発症しにくくなるのです。また、HSPそのものも、がん細胞と結合して自身ががん細胞であることを指標(専門的には提示抗原と言います)するのだとか。これにより、小さながん細胞をNK細胞が発見できるようになり、より効率的に駆逐することができるそうです。

HSPの効果その(2)美肌効果

HSPは、肌を若返らせる効果もあります。具体的には、メラニンの生成を抑える。紫外線による細胞へのダメージや炎症を抑制する。紫外線によって傷ついた皮膚のDNAの修復を促進する。コラーゲンの質の向上、産生量を増加させる。コラーゲンの分解酵素を抑制する、などなど。HSPには種類があり、HSP47はコラーゲンと結合して変異を修復し、HSP70は紫外線ダメージによるシミ・シワを予防・修復します。

2.効率的にHSPを増やすには?

HPSはストレスを感じると増加します。緊張や運動、加圧、低酸素、紫外線、放射線などストレスの原因になるものはたくさんありますが、HPSを増やす最も手軽な手段として知られているのが入浴。「ヒートショック」と名付けられていることからも、熱ストレスが最も有効な手段だと言えるでしょう。42度の加温で体温を38度に上げることがHPSを最も増加させると言われています。

HSPを増やす入浴方法

  1. 入浴前に十分な水分補給を行う(目安は入浴前後で500ml)。
  2. 舌下温が測れる体温計を用意して入浴。
  3. 40度~42度の浴槽に10~20分つかり、体温が38度以上になるよう温める。
  4. 入浴後はバスタオルなどで全身をくるみ、熱を逃さないよう10~15分間安静に。
  5. 保温した後は、自然に体温を戻す。水分補給もしっかり行いましょう。
  6. 上記の入浴を週2回行う(HSP量が最大になるのは入浴2日後)。
  7. 効果が薄れてきたと感じた時は、この入浴法を1~2週間ほど休む。

ヒートショックには十分な注意を!

熱めお湯で入浴して効率的にHPSを増やす方法をご紹介しましたが、一方で危険も存在します。冬場は入浴中の事故が多く、日本では毎年約4000件もの死亡が報告されています。その原因と考えられているのが、ヒートショック(HSPが増える反応のことではなく、住環境の温度差によって血圧の乱高下・脈拍変動が起こること。ややこしくてゴメンナサイ)。温かい部屋から寒い浴室に移動することで血管が縮み、お湯につかることで血管が急激に広がります。血圧が激しく変動することで心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中といった重大な疾患が起こってしまう現象です。そして、死亡事故が最も多いとされているお湯の温度が42度。冬場の入浴は十分に注意してください。ヒートショックを回避するには、脱衣所や浴室を十分に温めてから入浴することが重要です。

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