古代の人々は、薔薇を薬として取り入れていました。
紀元前のギリシャの詩人アナクレオンは
「薔薇は、病を癒す香膏を作り出す。苦痛で早まる脈を鎮める」と賞賛しています。
17世紀薬用植物学者カルペッパーは
「乾燥した赤い薔薇は、月経過多 吐血 その他の出血に対してチンキ粉末にして与える。
ワインを加えたローズの煎じ薬は、頭痛 眼 耳 咽喉 歯茎の痛み止めとして使う。
下腹部,子宮の不調にも有効である」と言っています。
フランスの百科事典には
「薔薇水は、心胃を強健にし 精神を活発にする。
赤の薔薇水は収斂作用があり、下痢 下血 吐血に効果がある。
白の薔薇水は、体を清爽 清涼にする。憂鬱症に効果がある」と書かれています。
中国の薬物書では
「浮腫 便秘 に有効 抗鬱作用がある」と記されています。
現在でも、アロマテラピーでは、ローズオイルの効能について
「鎮静作用と血行をよくする」として使用されています。
古今東西、人々は、薔薇の香りで癒されてきました。