あなたを襲う「低体温」の恐怖

人間は恒温動物ですので、外気によらず36℃付近を保つように働いています。しかし、長時間寒い場所に放置された場合体内での発熱が追いつかず体温は下がります。免疫力が低下したところで風邪をひくことになります。

 

P1000840ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、平均体温が37℃の人と35℃の人では実に免疫力が実に60%も違うという結果が出ています。

今回はそんなリスクを背負っている低体温の方に訪れる恐怖とその対策についてお伝えしたいと思います。

低体温がもたらす恐怖

近年大人の平熱がどんどん下がっており、高い人でも36.2℃〜36.3℃で、大半の方が35℃台となっているようです。

低体温症とは、正常な生体活動の維持に必要な水準を下回ったときに生じる様々な症状の総称。ヒトでは、直腸温が35°C以下に低下した場合に低体温症と診断される。また、低体温症による死を凍死(とうし)と呼ぶ。(wikipediaより)とされています。

基本的に腋窩温(腋の下で計る体温)と直腸温の差は1度とされているので、腋窩温で35℃台の方は低体温であると言えるでしょう。

では、その低体温にあたる人はそうでない人に対しどのようなリスクがあるのでしょうか。

体温が1度下がると、免疫力が37%、代謝が12%下がると言われています。そうやって起こるリスクについて以下にまとめます。

1.病気にかかりやすくなる

大きな表現をしましたが、ウイルスや細菌によって起こる病気には全てかかりやすくなります。免疫が落ちると、ウイルスや細菌に対する防御力が下がります。

癌は35℃台が一番活性化し、39℃で死滅するということがわかっているそうです。

風邪を引き、熱が高くなるのはウイルスをやっつけるために免疫を活性化させようとカラダが頑張っている証拠です。

病気にかかり、すぐに抗生物質や解熱剤を出す医者がいますが、私は個人的にヤブ医者の仕事だと思っています。抗生物質は確かに侵襲してくるウイルスに対して効果的かもしれませんが、免疫細胞も殺されます。免疫を高める為に熱を上げているのに、下げたらまた免疫力は低下します。(※もちろん命の危険がある場合の解熱は必要です。)

また、代謝が12%下がるということでも分かる様に、血流が悪くなります。血流が悪くなると末端への栄養運搬が滞るため、血圧を上げようとします。血圧が高くなる事で、いらない薬を飲まされる羽目にもなるでしょう。

2.不細工になりやすくなる

つまりは美容の大敵だということです。低体温になると血流が悪くなり、太りやすくなたったり、浮腫みやすくなったりします。また、老廃物が溜まりやすくなるのでシワやたるみも起こりやすくなりますし、老化も早まると言われています。

特に女性が気になる美容を阻害する原因が全て低体温にあると言っても過言ではないでしょう。

低体温を改善する5つの方法

現代人が低体温になっているのはどういった理由が考えられるでしょう。以下に、原因ごとに対策を提案します。

1.ビタミン・ミネラルの欠乏

現代人の食生活には、様々な低体温になる理由が隠されています。一番大きな理由はビタミン・ミネラルの足りないいわゆる現代型栄養失調に陥っていることが挙げられるでしょう。

ビタミン・ミネラルは、体内でエネルギーを作る際に必要とされ、そのエネルギー生成の過程で熱を作ります。

ビタミン・ミネラルが不足すると、体内でのエネルギー生成に制限がかかり、体温が下がります。

ビタミン・ミネラル不足に陥っている理由については様々ですが、そもそも野菜・海藻・果物の摂取量が減っているのが大きな理由でしょう。また、過剰な『減塩』嗜好も考えものです。

しかし、これには落とし穴があります。化学合成塩に関しては一切とる必要はないと思いますが、天然の塩は適度に摂る事をおすすめします。

日本では戦後から、『不可解な』血圧の正常範囲となる基準値の改訂が行われています。そのことで約5000万人が要治療者(もしくは予備軍)とされました。そんなこともあり、どんどん過剰な減塩を勧められ、日本人はミネラル摂取の機会が減りました。

これらの対策としては、野菜や海藻、果物を意識的に沢山食べるコト、天然ミソのみそ汁を1日1杯飲むなど、意識的に食事を変えていくことが望ましいでしょう。

2.運動不足

戦前から比べるとかなり便利な世の中になり、徒歩での移動が限りなく少なくなっていまいました。人間の体温の40%は筋肉で作られ、筋肉の70%が腰から下の下半身にあります。

歩く事が少なくなった事で足の筋力が低下し、体温が下がることに繋がっています。

対策としては、1日1万歩以上歩く事。ジムへ通ったり、トレーニングしたりするのも良いですが、まず意識的に歩く所からはじめてみてはいかがでしょうか?

3.姿勢の悪化

姿勢の悪さは血流の悪化に繋がり、体温を下げます。

 

4.水分の摂り過ぎ

自動販売機、コンビニの普及により、年中通して冷たい清涼飲料水やお酒を飲める様になりました。

カラダが欲して、冷やすのであれば良いのですが、そうでない場面でも常習的に冷たい飲み物を飲んでいる方が増えています。

水分の過剰摂取や、冷たい飲み物は返ってカラダに悪く、体温も下げます。

喉が渇いた時に、冷たすぎないものを飲むという心掛けを持って頂ければと思います。

5.ストレスの増加

ストレスの増加は、カラダ中の緊張増加を引き起こし、血流の悪化に繋がります。また、活性酸素を生み出す原因ともなりますので、細胞の不活性化に繋がり、これも体温を下げる原因になります。

精神的なストレスもそうですが、近年ではネット依存や電磁波にまみれた生活をしていますので、さらに多くのストレスがかかっているでしょう。

このようなストレス下において体温を高く保つのは非常に困難です。

低体温を改善する為にはストレスを解消しましょう。

まとめ

体温が低い事は美容にも健康にも百害あって一利無しです。

私たちは美しく、健康に生きようと思うのであれば、体温を高く保つことを意識しなくてはいけません。

あなたの体温は何度でしょうか?

まずは、あなたの現状を知る事からはじめませんか?

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