びわは、バラ科の植物で、アンズモモ、リンゴ、ナシ、サクラなどの仲間です。 成長すると10メートルほどの高さにもなる常緑樹で、太い枝に濃緑色の葉が茂ります。 葉の形は、長さが15~22センチ、幅が5~8センチの長だ円形で葉肉は厚く固く、 表面は、ツルツルと光沢があり、裏面には淡褐色の細かい毛が生えています。
毎年11月~1月の寒い季節に花をつけ、果実が実り、 梅雨の頃から夏にかけて熟す生命力旺盛な植物です。
びわの葉の成分としては、ブドウ糖、蔗糖、果糖、マルトース、でんぷん、デキストリン、酒石酸 クエン酸、りんご酸、アミグダリン、タンニン、サポニンなどがあり 特にアミグダリン(ビタミンB17)が、びわの葉の薬効の中心となる成分とされています。
アミグダリンは、ドイツのリービッヒという化学者が1830年頃に発見した物質でビタミンB17と呼ばれています。その成分は、微量の青酸を含む糖質から成っているので「アミグダリン青酸配糖体」と呼ばれ 一般的には、無条件で猛毒と言われる青酸ですが、 びわの葉に含まれるアミグダリンは微量なうえ、糖が結合している配糖体で不活性物質です。
さらに、体内に入ると青酸とベンツアルデヒドという物質を発生するものの 体を保護する酵素(ローダネーゼ)の働きで安全無害な物質に変化、毒素として作用しないことが実証されています。
自然界には、人間が食用とする千二百種類以上の植物にアミグダリンが存在するといわれており ウメ、アンズ、プルーン、モモ、サクランボ、リンゴ、セロリ、 セリ、アーモンド、タケノコ、玄米、大豆、小豆、蕎麦、ゴマなどがあります。
びわの葉には、20ppm含まれていて、びわの種には、びわの葉の1200~1300倍のアミグダリンが含まれているのです。
アミグダリンが体内に入ると、ガン細胞の中に大量に含まれているベータ・グルコシターゼという特殊酵素によって加水分解され、青酸とベンツアルデヒドとが遊離します。
ガン細胞は、この二つの物質の相乗毒性により破壊されてしまいますが正常細胞にはローゼネーダという 保護酵素があって両物質を無害な物質に変えてしまうために影響を受けません。
顕微鏡でみると、ガン細胞がまるで殺虫剤をかけられたハエのように死んでいくそうです。
また、アミグダリンが分解されてできる安息香酸は、「抗リウマチ」「殺菌」「鎮痛」に効果を発揮。 中でも鎮痛効果は絶大で、末期ガンの痛みを和らいだり、神経痛や捻挫の痛みなどにも効果的です.
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(研究1)
1937年、大阪大学の安田寛之博士がびわの葉で動物実験を行い、その結果を学位論文
「血液の酸・塩基平衡より観たる枇杷葉療法」と発表。
この研究は、体重500gの家ウサギを使い、びわの生葉75gを金属製の円筒の中に入れて加熱し
そこからびわの葉の成分を含んだ蒸気を導き出し、体毛を短く切り刈った家ウサギの腹部に約9cmのところから吹き付けました。
これにより、家ウサギの濁った血液がわずか5分間で弱アルカリ性に浄化されたというものです。
さらに30日間施術したところ、骨組織もしっかりとし、体内臓器も健康になり、体重も増加しました。
(研究2)
大阪大学医学部の小沢凱夫教授の下で行った実例は、陰茎ガンの患者の背部、腹部、局所を1日3回1時間ずつびわの葉で治療したところ49週目でガン細胞は全滅し、健康な組織が蘇ってきました。
(研究3)
1950年、アメリカサンフランシスコの生化学者、アーネスト・クレブス博士は、
ガンになる人がほとんどいないフンザの人々が、アンズを常食していることをつきとめ
アンズの種からアミグダリンを抽出し結晶化して「レートリル」と名づけ、ガンの治療に活用。
この治療法は、「レートリル療法」として現在でも行われています。
アミグダリンの作用は、
「体の免疫力や抗病力を高める働きがあるので、普段から充分な量を摂取していれば予防できる」ことや
「体内にガン細胞がある場合は、正常な細胞には無害で、ガン細胞だけを破壊する」などと明らかにされています。
~びわの葉の4つの効果~
□抗ガン作用
□鎮痛作用
□殺菌作用
□血液浄化作用