めまい‼頭痛! その原因は?

疲れやすい、めまい、頭痛、ウツウツ…その原因は貧血、低血圧かも

食生活や生活サイクルの見直しを


貧血・低血圧の対策はまず生活を改善

 貧血も低血圧も、日常生活に支障が出るほどの症状が表れる場合は、生活習慣に問題があることも多い。症状がつらい時期は、鉄欠乏性貧血なら鉄剤、低血圧なら昇圧剤など薬を使って乗り越えながら、生活習慣を改善していこう。

 鉄欠乏性貧血は、食生活を見直すことから始めたい。「食事は栄養バランスが取れていることが第一。栄養バランスを無視して、肉や魚を極端に制限するようなダイエットはしないこと。また、鉄は胃腸で吸収されにくいため、効率よく摂取することを心がけたい」と南雲院長。積極的にとりたいのはヘム鉄を含んでいるレバー、肉類、魚類など。鉄分は胃腸で吸収されにくいが、動物性たんぱく質やビタミンCと一緒にとることで吸収率が高まる。カルシウムにも鉄の吸収を助ける作用がある。赤血球のもとになるたんぱく質や、その産生を助けるビタミンB群や葉酸も、緑黄色野菜などでたっぷりとろう。

 「また、東洋医学では『冷え』は貧血の悪化因子。30代以降は上半身はほてるのに下半身は冷えるという『冷えのぼせ』の状態になりやすい。緊張状態が続くことが主な原因なので、リラックスできる時間を作って。漢方薬を併うする、体を温める生活をする。

 
 

低血圧の人は生活サイクルの見直しを

 「本態性低血圧症も起立性低血圧も、生活習慣病の側面がある。生活改善でつらい症状も軽減できる」と永田理事長。低血圧の人は、生活全般を見直してみよう。まずは早寝早起きを心がけたい。休日に生活をリセットし、早起きを実行。

低血圧の人は朝快適に起きられれば、日中を活動的に過ごせる。起きたらすぐ入浴を。ぬるま湯から徐々に熱してゆっくりつかると血圧が上がり、体がシャキッとする。湯船から出るときには脚から上に冷たいシャワーを浴びると血管が収縮する

夜も早く眠くなり、たっぷり睡眠が取れて、疲れもとれる。

 

 食生活の改善ポイントは、朝食を少しでも口にすること。

低血圧の人は朝が苦手で朝食を抜きがちの人が多いが、午前中を活動的に過ごすためにも重要だ。朝にお薦めなのはチェダーチーズ。含まれるチラミンには血圧を上げる効果がある。また、血圧を上げるには適度な塩分は必要。

 適度な運動も大切。水泳などの有酸素運動を継続して行う。心肺機能を高めるとともに、筋肉が鍛えられ、血液循環が良くなる

 

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