貴妃座浴 薫りのコレクション  ライラック

香料の世界では、バラ、ジャスミン、スズランと並んで四大フローラルと呼ばれるほど、調香によく利用される花香の代表。

 

イラン原産の、もくせい科の小高木で西アジア一帯に自生し、中世欧州に持ち込まれた。

春から初夏にかけて白、ピンク、紫などのきれいな色の香り高い花を咲かせ、公園や街路、庭を彩りよくし、さわやかに香るため、季節になるとライラック花祭りが開かれるなど世界各地で親しまれている。

ライラックは、Syringa vulgaris L.で、和名はムラサキハシドイ、英語でライラック(Lilac)、フランス語でリラ(Lilas)という。

宝塚歌劇団の「すみれの花咲く頃」の元歌は、フランスの歌「白いリラの花咲く頃」。

花の溶剤抽出品の匂いは花香に程遠く、液化ブタン抽出も試みられたが、合成香料を主体として調香されたベース香料のほうがはるかにライラックの花香に近く、供給、価格の面でも圧倒的に勝っていることから、香料メーカーはどこも自家製ベース香料を作り、調香に活用している。

 

フレグランス製品の創香に、ライラックの香りはしばしばモチーフになり、ベース香料はフローラル調の重要な構成要素として用いられる。ライラック

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