食養生  陰虚体質

陰虚体質
  「気・血・水」の中の「水」の部分が不足している状態です。
即ち、体液やホルモン、消化液が不足していることです。
痩せすぎ、便秘、顔頬が紅潮気味、潤いがないなどが外に現れる特徴です。
更年期が近づくとなりやすく、のぼせや寝汗、耳鳴り、生理不順等の更年期症状と一致します。
特に、糖尿病や慢性気管支炎、扁桃炎に罹りやすくなります。

飲食養生
1、 体内は「血」「水」が不足し虚しているので、陰精を養う飲食につとめる。
  「血」を養うものや「陰」を養う食べ物に心がけて摂取しましょう。
「血」を養う食品は、甘みのあるもの、黒い色の食材です。
甘みとは穀物の甘みを意味し胃腸を元気にしてくれます。
黒いものは栄養価の高い証!質の高い血を養います。
ナッツ類、ほうれん草、黒ごま、黒豆、黒砂糖、きなこ、レバー、鮭、豚肉、
さつま芋、かぼちゃ、くこの実、なつめ・・・などがあります。
「陰」が不足している時は、ゴマ、蜂蜜、乳製品、サトウキビ、バナナ、
トマト、パイナップル、白きくらげ、百合根、カモ肉、梨、柿など陰を養い潤う食べ物を摂るとよいです。

2、 のどの渇きや顔のほてりなど多発するが、冷水は慎む。
また、 見かけの元気づくりの薬物や飲食は慎む。
  のどの渇きや顔のほてりなど多発しますが、冷水は飲まないで、温かい物を飲むように心がけてください。
  やせ衰えや元気不足ということで元気付くなどの見かけの補気薬や健康ドリンクを飲まないように注意してください。

3、 のぼせ、ほてり、微熱、寝汗、耳鳴りなど陽亢症状を現すが、要注意。
  「陰虚」により相対的に「陽亢症状」が現れますが、単に「陽」を抑制するのでなく、 「滋陰潜陽」を図りましょう。
のぼせ、ほてり、微熱、寝汗や耳鳴りの人は、スッポン、豚肉、鴨肉、なまこ、
牡蠣、あわび、牛乳、豆腐などは身体に潤いを与えて、余分な熱を冷ます働きがあります。
なかでもスッポンは、微熱、のぼせを鎮め、寝汗、耳鳴りを改善する代表的な食材です。

4、 温燥、辛い、濃厚な味付け品などは「陰」を傷つけるので、避ける。
  例えば、山椒・ピーマン・ねぎ・生姜・ニラ・エビ・さくらんぼ・杏・龍眼肉・羊肉・のなどは、
「陰虚」のやせ衰えには不適格です。
5、 甘すっぱいものは「陰虚」を補う。
  ぶどう・レモン・梨・柑橘類・すいか・冬瓜・苦瓜・きゅうり・ほうれん草・蓮根・百合根・黒胡麻などが良いです。

6、 新鮮な蓮根は「陰虚内熱」のものに最適
  陰虚体質では寒涼食品の無節制な食は脾胃を傷付けます。

7、 良質タンパクを含む肉類
  豚肉・鴨肉・牡蠣・あわび・すっぽんなどです。

8、 生活リズムを崩さない。
  中医学では、昼は『陽』、夜は『陰』が支配する時間帯と考えています。
夜型の生活を長時間続けていると、陰分は、どんどん消耗してくるので、
夜の10時前までに寝るように心掛けてください。
汗をかいたら水分の補給を積極的にしてください。

おすすめ食材
 大根・ほうれん草・いちご・トマト・りんご・バナナ・柑橘類・パイナップル・
ぶどう・桃・すいか・柿・緑豆・黒豆・豆腐・蜂蜜・豚肉・鴨肉・鶏肉・くらげ
あわび・胡麻・砂糖・茶葉・小麦など

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